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富岡のこと
2015.09.10 Thursday - comments(0)
楢葉より北、富岡に入ると線量も若干上がって、町は楢葉よりももっとずっと荒れている。帰らないと判断した人が多いということだろう。帰らないというより、帰れない理由がたくさんあるのだ。

津波で受けて、残骸だけが無残に残っていた富岡駅はとうとう撤去された。線路の海側は完全に放射性廃棄物の仮置き場になっていた。そこに「仮設破砕選別施設」というのができて、日中はトラックが行き来している。線量の低いものはここで燃やすと聞いた。日々、増え続けるゴミの処理はこれだけでは全然足りない。それに、線量の高いものは燃やすと線量が上がるので燃やせない。ではどうするか? 解決方法はまだない。

震災後に、楢葉町、富岡町を中心に、たくさんの人を案内させてもらった。富岡駅前にあった小さな商店を見た母親とばあちゃんが「誠屋だ!誠屋こんなになっちゃてなあ」と口々に言う。今まで案内していたそのお店が親戚の家だと初めて知った。

富岡高校出身の母親は、車内からこの町を見ながら「同級生の家がこんなになっちゃった」とか「ここ通学路だったんだけど」とか、いろいろ思うところがあったようだ。助手席のばあちゃんもまた、テレビや新聞で見るのと全然違うなとショックを隠しきれない様子だった。ばあちゃんは日々新聞を読んでは感想をノートに書く、というのが日課なので、特に故郷のニュースに関してはかなり詳しいはずだった。それでもやはり、実際に黒いフレコンに囲まれると、その異様さに胸を痛めたようだった。でも、私は今この風景を親子三代で一緒に見て感じて、気持ちを共有できてよかったと思っている。
 
富岡の減容化施設稼働 除染廃棄物などを焼却
東京電力福島第1原発事故に伴う除染廃棄物や片付けごみを減容化する環境省の仮設焼却施設が福島県富岡町内に完成し19日、稼働を始めた。国の責任で処理する汚染廃棄物対策地域内では最大規模の施設で、1日最大500トンを処理できる。
 敷地は沿岸部の同町毛萱、仏浜地区の民有地計12ヘクタール。破砕選別施設や灰保管施設も併設した。
 焼却対象は富岡町内で出た廃棄物22万5000トンで、うち除染廃棄物が15万トンを占める。2017年3月末までの2年間で焼却処理した後、施設は解体撤去する。1キログラム当たり10万ベクレル超の焼却灰は中間貯蔵施設に保管し、それ以下の灰は同町が候補地の民間管理型最終処分場に搬入する予定。
 焼却炉は2基。集じん機能を持つバグフィルターを各炉に2重に設置して、排ガス中の放射性セシウムなどを除去するほか、粉じんの外部飛散を防ぐため、施設全体を密閉性の高い大型テントで覆った。
 同省によると、対策地域内で稼働している焼却施設は富岡町のほかに川内村と飯舘村(小宮地区)の3町村。同省は現在、南相馬市や浪江町など4市町村で建設工事に入っている。

2015年03月20日金曜日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201503/20150320_62040.html

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