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大熊のこと
2015.09.10 Thursday - comments(1)
実家のあった大熊町は、作業員の町になった。国道6号線から東側(海側)は中間貯蔵地域に決まって、うちはこの地図の左下、6号線よりも山側だったので、中間貯蔵は免れた。免れたからどうということでもない。相変わらず警戒区域で立入禁止で、もうとっくにこの町のことは捨てた。

東京から続いている6号線は、仙台方面まで開通したが、バイクなどの二輪車は通行禁止。車も通行時は窓を閉めた方がいいと思う。それだけこの町は他と比べても線量が高い。だからといって、この町を行き来するくらいで死んだりはしない。ここで日々働いている人は何千人もいる。これから先、何十年も人が消えることはない。福島第一原発の廃炉作業は、私が死んでからもずっと続くのだろう。

母親は避難先を転々として会津若松に辿り着いた。新しい町での新しい生活を案外気に入っている様子だった。避難中に両親は離婚した。父親はもう定年を過ぎているけれど、原発内で溶接の仕事をするベテランの職人だったので、たぶん今も必要とされているんじゃないかと思う。南相馬辺りに住んでいるという噂を聞いた。元々、私とは血が繋がっていないし、暴力も激しかったので、世界のどこかでまあがんばって生きてくれればいい。

18歳まで過ごした私の町。こんな町がもう増えて欲しくない。

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COMMENT
こんにちは - 2015/11/20 11:43 AM
だいぶ昔に、ここの町から抜けるトンネルには、もしもの事があったとき、あってはならない事があったときに通行止めにするための遮断機が設置されていると、公にはしてないけど、地元では噂になってると、この町が故郷の先輩から聴いたことがあります。あってはならない事なんてあるわけがないと思っていました。
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